令和3年度 秀和総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 33 50 65 230 531 794 1546 1199 229
この項目は、当院の入院患者さんの年齢分布を示しています。集計方法は入院時年齢を10歳刻みの階級に分けています。なお、同じ患者さんが複数回入院した場合は、複数回(延べ回数)を集計しています。(例:年3回入院している場合は3となります。)
前年と比較して年齢階層分布に大きな変化はなく、2021年度の退院患者数4,677人の80.5%を60歳以上の患者さんで占めており、症状が比較的重症になりやすい高齢者の入院が多い傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 処置2なし 272 2.66 4.60 0.00 70.43
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 75 14.23 10.39 0.00 64.88
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈等 処置2なし 定義副傷病なし 49 10.02 7.87 0.00 67.14
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 36 23.42 17.35 0.00 80.17
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2_1あり 27 22.52 13.74 0.00 70.30
腎臓内科の症例数で多いのは、透析時に使用するシャント(人工血管)の造設やシャントのトラブル(詰まりなど)を治療する、『内シャント造設術』や『経皮的シャント拡張術・血栓除去術』に対する入院です。上位の殆どが慢性腎不全(11280から始まるコード)であることから、入院では慢性腎不全の施術・治療を中心に行っており、2020年度と比較すると10%増の症例数となっております。外来では慢性腎不全に対しての透析治療及び透析導入を遅らせるための診療も行っております。 
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 19 21.89 11.16 5.26 72.26
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 17 21.53 13.91 0.00 60.82
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 16 7.00 2.65 0.00 72.19
060300xx97000x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む) その他の手術あり 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし - - 16.29 - -
060350xx99x00x 急性膵炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし - - 10.64 - -
消化器内科は、肝臓専門医が在籍しているため、肝臓疾患が症例の多くを占めています。 肝臓疾患に対して当科では、ウィルス性肝炎に対する抗ウィルス治療やC型肝炎に対する瀉血療法なども取り組んでおり、さらに薬物療法だけでなく、栄養治療にも積極的に取り組んでおります。また肝疾患以外では、大腸ポリープの切除症例もあり、ポリープ切除を即日に実施することにリスクのある基礎疾患をお持ちの患者さんに対しては、入院にて対応しており、そのため、在院日数が全国平均と比較して長くなっております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 80 4.46 4.36 0.00 69.49
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 77 31.21 17.35 5.19 84.32
050050xx9910xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 73 3.04 3.06 0.00 68.71
050050xx9920xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_2あり 処置2なし 41 3.24 3.27 0.00 69.24
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし,1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし 18 11.17 10.24 0.00 78.28
60歳代から70歳代の症例が多くを占め、心不全に対する服薬コントロールから心臓カテーテル検査や緊急カテーテル治療など幅広い診療を行っており、症例では「狭心症・慢性虚血性心疾患(050050から始まるコード)に対する心臓カテーテル検査」と「冠動脈形成術等」が多く、心臓カテーテル検査によって、狭心症や心筋梗塞などの診断・治療を行っています。心臓カテーテル検査で狭心症等の原因となる血管の狭窄などが見つかった場合は、冠動脈形成術等を行い、検査からひき続き治療に移行するケースもあります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 62 22.44 18.42 4.83 78.32
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 47 28.81 20.57 17.02 83.74
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 処置2なし 37 2.57 3.30 0.00 74.05
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 処置1あり 26 2.00 2.03 0.00 55.31
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染,膿瘍形成 手術なし 処置2なし 16 32.81 22.84 18.75 80.31
1位症例の間質性肺炎の原因・治療方法は様々ですが、特に喫煙歴のある患者さん、肺気腫など他に肺の疾患がある患者さんの場合は定期的な検査が必要となります。また肺腫瘍に対する検査は、胸部レントゲンおよびCTなどの検査で異常が見つかった場合に気管支鏡検査によって肺癌などの確定診断、肺癌の化学療法を積極的に行っております。
睡眠時無呼吸症候群の症例も多く、CPAP(持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる在宅療法にて治療をする場合が多くなっております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置2なし 47 7.36 7.02 2.13 74.49
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 27 3.04 2.50 0.00 73.00
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 処置1なし 定義副傷病なし 20 4.50 5.56 0.00 65.35
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 処置2_2あり 定義副傷病なし 14 6.79 9.65 0.00 69.79
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 13.92 13.14 0.00 73.69
前立腺がんの症例は増えており、診断確定に欠かすことのできない前立腺針生検を目的として入院され、陽性者については、手術又はホルモン療法に加え外来化学療法(抗がん剤治療)を受けられている患者さんが多くなっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 116 2.43 2.65 0.00 71.41
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし 77 7.83 9.21 0.00 75.71
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 66 4.02 4.74 1.52 70.41
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 60 7.83 9.00 1.67 71.45
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 46 5.89 7.70 0.00 63.78
胃・大腸などの消化器外科、肝胆膵外科、血管外科、病理の専門医が在籍されており、外科医全員が互いにサポートしながら連携協力し、情報を共有しながらより良い治療が行えるように努め、幅広い対応が出来る体制をとっております。胃がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、乳がんなどの悪性腫瘍の手術例が増えており、陽性者については、手術又はホルモン療法に加え外来化学療法(抗がん剤治療)を受けられている患者さんが多くなっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 102 22.16 25.32 75.49 82.00
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 19 23.16 23.02 5.26 75.84
160760xx97xx1x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病あり 18 4.72 8.21 0.00 73.44
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 17 4.35 5.99 0.00 47.59
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 16 8.31 4.99 6.25 58.25
高齢者の転倒などによる股関節・大腿近位骨折に伴う症例が最も多く、手術翌日よりリハビリを開始することで早期離床に努め、リハビリを専門に行う医療機関と連携をとり、生活機能を上げるように努めております。加えて、さまざまな骨折治療など手術を要する救急医療にも対応しております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0,1又は2 50 15.96 15.63 48.00 71.06
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 31 22.81 18.90 77.41 67.87
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 23 11.22 9.78 0.00 75.83
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 14 6.36 8.30 14.29 79.92
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0,1又は2 13 15.15 17.48 53.85 83.08
埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワークに加盟し、脳梗塞、脳出血に対する治療を中心に行っております。脳梗塞に対するエダラボン(脳を保護する薬)による治療は多く、脳梗塞治療の中心となっております。
また、多くが地域の回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟等へ転院しており、地域の医療機関と連携を行い診療しております。脳疾患の患者さんは、救急車での来院が多くなっております。
内分泌・糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 処置2_1あり 105 17.15 14.41 0.95 65.46
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 処置2なし 33 14.09 11.15 0.00 65.06
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス,非ケトン昏睡 処置2なし 定義副傷病なし 24 17.25 13.25 0.00 62.88
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 18.88 13.14 23.53 77.88
100250xx99x01x 下垂体機能低下症 手術なし 処置2なし 定義副傷病あり 11 13.82 12.07 0.00 48.91
内分泌糖尿病科は糖尿病の治療を重点的に行っております。
糖尿病の検査入院、教育入院などを受け入れており、それに伴う栄養指導など多職種と連携し、チームで治療を行っております。
また、他の診療科の病気で入院していた患者さんが、糖尿病を基礎疾患として持っている症例も多く、他科の医師との連携による併診(他の診療科に入院中の患者さんの治療を行う事)も積極的に行っております。なお、当院では慢性腎不全の患者さんも多く、糖尿病を基礎疾患とした患者さんが増加しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 52 - 12 10 - 14 1 8
大腸癌 29 12 34 11 - 13 1 8
乳癌 14 - - - - - 1 8
肺癌 - - - 23 33 30 1 8
肝癌 - - - - - 27 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌を初発と再発に分け、初発をUICC病期分類を使ってステージ別に集計しております。

UICC病期分類とは
 国際対がん連合(UICC)によって定められた分類方法 
  1 原発巣の大きさと進展度
  2 所属リンパ節への転移状況
  3 遠隔転移の有無
 上記1,2,3の3つの要素によって分類するものです。

当院では、5大癌と呼ばれる、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝臓癌における,今年度の初発の患者さんの割合は約73%となっており、昨年度と大きく変化していませんが、幅広いがんを積極的に診療しております。
臓器別に見ると、胃癌、大腸癌においてはⅠ期・Ⅱ期の比較的早期の患者さんの割合が高くなっており、いわゆる内視鏡手術の症例が増えています。胃癌、大腸癌の早期発見のための内視鏡検査に力を入れておりますが、進行がんに対しては、鏡視下手術、開腹手術、さらには抗癌剤での治療など患者さんの病態にあわせた幅広い治療を選択しております。当院で増加している肝癌は再発することが多い病気ですが、再発例に対しても、再切除、TAE、TACEなどで予後の改善を計っております。肺癌については、外来において早期の診断は多くなっておりますが、それらの患者さんは手術の目的で他院に紹介すため早期がんの入院症例は少なくなっております。よって、当院での入院症例は遠隔転移があるステージⅣ症例が多く化学療法を中心に治療しております。なお、早期肺がんの診断には、健康診断を積極的に受け早期発見することが望まれます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 65 22.69 78.72
重症 32 21.53 83.53
超重症 22 25.23 84.55
不明 - - -
成人の市中肺炎の患者さんをA-DROPスコアを用いて重症度別に集計しております。
1)市中肺炎とは
 通常の日常生活を送っている中で罹患(りかん)した肺炎です。

2)A-DROPスコアとは
 以下の5つのチェック項目を頭文字をとった肺炎の重症度です。
 1項目の評価1点つき、5点満点で重症度を評価します。

 ①項目 
   Age(年齢)       :男性70歳以上、女性75歳以上
   Dehydration(脱水状態):BUN21mg/dlまたは脱水あり
   Respiration(呼吸) :酸素飽和度90%以下
   Orientation(見当識) :意識障害あり
   Pressuer(血圧) :収縮期血圧90mmHg以下

 ②重症度
   軽 症:0点
   中等症:1点・2点
   重 症:3点 
   超重症:4点・5点

最も多くの患者さんが中等症(54%)ですが、重症・超重症な患者さんも少なくありません。
また、高齢になると重症化する傾向があります。今後も高齢者の増加に伴い、重症な肺炎患者の増加が予想されます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 130 21.73 74.72 50.00
その他 16 32.19 79.13 31.25
ICD-10(国際疾病分類)で脳梗塞などに分類される患者さんをICD-10コード別に集計しております。

ICD-10(国際疾病分類)とは
 異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータを体系的に記録し、分析、解釈および比較を行うために世界保健機関憲章に基づき世界保健機構(WHO)が作成した疾病分類です。

24時間体制で脳梗塞に対する精密検査と治療を開始し、早期から積極的にリハビリテーションを行います。
脳梗塞は、発症から治療までの時間が短いほど治療の効果が期待でき、発症から4.5時間以内で適応がある方には強力な血栓溶解剤であるtPAによる治療を行っております。
急性期を過ぎた際に地域の医療機関やリハビリ専門病院へスムーズに移行できるよう、連携担当看護師、ソーシャルワーカーとともに密接な地域医療連携を推進しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 228 0.68 1.48 0.88 70.02
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 72 1.53 2.03 0.00 69.88
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 61 6.89 15.23 1.64 66.72
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う) - - - - -
腎臓内科は、透析治療に対してのシャント造設などの手術を多数行っており、透析導入のためのシャント設置術が多くなっております。続いて、これらの透析用のシャントトラブル(狭窄等)に対する手術である経皮的シャント拡張術・血栓除去術が多くなっております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 15 3.53 2.27 0.00 71.93
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 10 9.90 17.20 10.00 74.70
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K745 肛門周囲膿瘍切開術 - - - - -
K714 腸閉塞症手術(腸管癒着症手術) - - - - -
消化器内科は、内視鏡治療は大腸ポリープ切除、粘膜切除術が多く、肝臓専門医の在籍により、腹水濾過濃縮再静注法の実施件数も増加しております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 42 1.95 2.76 0.00 68.36
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 30 1.37 14.10 3.33 73.23
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 29 1.10 10.67 0.00 71.00
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 21 4.67 3.48 0.00 68.95
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 14 2.79 9.50 0.00 81.57
循環器内科は、経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術のいずれも、心臓カテーテル治療です。これは手術件数を合計すると循環器内科の約半数を占め、当科は虚血性心疾患に対する治療が中心なっております。
また、四肢の血管拡張術・血栓除去術も多くなっております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 51 1.13 5.78 1.96 74.43
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 27 0.48 11.15 0.00 69.11
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他) 20 1.30 2.20 0.00 65.35
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 14 4.57 14.36 7.44 72.36
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 11 1.82 11.64 0.00 68.46
泌尿器科は、経尿道的手術を多く実施しております。経尿道的手術は開腹手術に比べ患者さんの身体的負担(侵襲)が少ない手術です。そのため手術後の入院期間も短くなっております。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 107 0.47 1.45 1.87 72.33
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 57 1.11 12.11 0.00 77.46
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 57 1.12 2.84 0.00 59.43
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 54 1.00 6.48 0.00 68.57
K6335 鼠径ヘルニア手術 48 1.13 2.17 2.13 72.90
外科は、内視鏡的・腹腔鏡下手術が多く、身体的負担(侵襲)の少ない低侵襲な症例が多くなっております。また、早期悪性腫瘍に対する粘膜下層剥離術(内視鏡治療)も多くなっております。
当科では、様々な外科手術に対応しており、胆石症、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵がんなどで、内視鏡手術、鏡視下手術、開腹手術が適宜病気の進行度に合わせて選択されております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 59 5.00 17.44 66.10 82.20
K0811 人工骨頭挿入術(股) 46 4.02 15.78 89.13 81.65
K0462 骨折観血的手術(前腕) 41 1.66 3.59 2.44 67.95
K0821 人工関節置換術(膝) 24 3.75 27.79 4.17 74.54
K0461 骨折観血的手術(上腕) 23 2.61 5.39 4.35 62.13
整形外科は、高齢者の『骨折観血的手術(大腿等)』、『人工骨頭挿入術(股)』と大腿骨近位骨折に付随する手術が上位を占め、平均年齢も80歳を超えております。また、70%以上の患者さんがリハビリテーションを継続するため、地域の医療機関と連携し、転院されております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 1.33 12.29 16.67 77.71
K178-4 経皮的脳血栓回収術 22 4.55 23.50 45.45 80.68
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 0.38 50.08 61.54 67.69
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 12 0.25 60.50 75.00 65.91
K1781 脳血管内手術(1箇所) 10 0.70 46.90 50.00 69.60
脳神経外科は、手術までの期間は、一部を除いて入院当日、あるいは翌日に行われている例が大半を占め、超急性期治療を行っています。
また、リハビリテーションを継続するため、地域の医療機関と連携し、転院されております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 10 0.21
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.45
異なる - -
上記の指標は、医療の質向上の為に、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして定義される感染症及び合併症の症例数及び発生率を示しております。
当院では、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い治療を行っております。また合併症発生や感染症が発生した場合、あらゆる職種が連携し取り組んでおります。

 ①DPC6桁
  DPC14桁の上6桁です。この6桁はDPCにおける傷病名を表しております。
  なお、DPCの説明についてはDPC別症例数をご参照ください。

 ②播種性(はしゅせい)血管内血液凝固症候群
  さまざまな重症の基礎疾患のために血液凝固能が過剰に活性化され、広範な血管内での血栓を形成してしまう疾患で、結果として血小板などの凝固因子が枯渇し、著しい出血傾向を示す病態です。これにより多臓器不全や広範な出血の見られる重篤な状態です。

 ③敗血症
  感染症などにより血液中に病原体が入り込み、血中で細菌が増殖する病態で、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。

 ④真菌症
  真菌による感染症で重篤な病態の結果、真菌が全身に蔓延する病態です。

 ⑤手術・処置などの合併症
  手術・処置後に発生する合併症で、透析シャント閉塞、術後出血など、医療ミスとは異なり、どの様な患者さんでも一定の割合で発生します。
更新履歴
2022/09/21
初版